米国株

AMDの時価総額がインテルを上回っている件

半導体業界はとてもとても奥の深い業界です。

プロフィール 本ブログの管理人因幡物置です! 脱会社を目指しております。 趣味は野球観戦だったり、ラーメン食べることだったりいろいろです...

そんな半導体業界で誰もが知っている企業と言えばそう、

「インテル、入ってる」、のインテルです。

売上も世界一であり、知名度も世界一・・・

そんなインテルが時価総額で、AMDに抜かれているらしい・・・(2022年8月1日現在)

インテル:151,129百万USD

AMD:156,833百万USD

なぜなのか・・・この2社の何が明暗を分けたのか両者の会社を比較していきましょう。

成長性

株価は将来の成長を先に先に織り込んでい性質があります。

現状の売上が少なくても、今後の成長性を織り込んで他の売上の高い企業より、時価総額が大きくなることも良くあります。

最近の例ではテスラでしょうか。売上はまだまだですが、世界中の自動車メーカーの時価総額を累計してもテスラの方が大きくなっているという状況です。

参照:https://forbesjapan.com/articles/detail/42473

これはテスラの将来性を投資家が織り込んだ結果と言えるでしょう。

では、インテルとAMDの成長性はどうでしょう。

参照:https://monex-fs.ifis.co.jp/NRA/report/zaimu/0P000002X8?PUID=b1aee
参照:https://monex-fs.ifis.co.jp/NRA/report/zaimu/0P0000006A?PUID=b1aee

2社を比較すると、2021年12月期で

売上については、インテルがAMDの4.8倍

営業利益が6倍

まだまだ大きな差があります。

2017年12月期でも比較してみよう。

売上が11倍

営業利益が89倍

とんでもない差である。

この差が、4年でここまで縮まっているので、AMDの成長率がいかに凄いかが分かります。

業績の詳細

AMD

AMDは3つのセグメントで構成されています。

  • コンピューティングとグラフィックス
  • エンタープライズ、組み込み、セミカスタム
  • ザイリンクス

コンピューティングとグラフィックスは、主に、デスクトップ、ノートPCのCPU、GPU、データセンターおよびプロフェッショナルGPUが含まれます。

エンタープライズ、組み込み、セミカスタムは、サーバー向けCPUのEPYCシリーズ、ゲーム機向けCPU、GPU、組み込み半導体などが含まれます。

ザイリンクスは、2022年2月14日に買収した企業です。

2022年1Q2021年4Q2021年3Q2021年2Q2021年1Q
コンピューティングとグラフィックス
 売上高2,8022,5842,3982,2502,100
 前年比33.4%31.8%43.9%64.6%46.0%
 営業利益723556513526485
 前年比49.1%34.8%33.6%163.0%85.1%
エンタープライズ、組み込み、セミカスタム
 売上高2,2562,2421,9151,6001,345
 前年比87.8%74.6%68.9%183.2%286.5%
 営業利益881762542398277
 前年比218.1%213.6%284.4%1106.1%黒点
ザイリンクス
 売上高559
 営業利益223

セグメント別の業績を確認すると、エンタープライズ、組み込み、セミカスタムの業績の伸びがすごいことが分かります。

2021年3Qで鈍化したようにも思えましたが、2021年4Qから再び加速しています。

昨今はクラウド化も加速しているので、この分野は今後も堅調に推移することが予想できるでしょう。

インテル

会計期1年ずれていますが、インテルのセグメント別業績は以下になります。

インテルのセグメントは以下で構成されています。

  • クライアントコンピューティンググループ
  • データセンターグループ
  • IOTグループ(IOT)
  • IOTグループ(モービルアイ)
  • 不揮発性メモリグループ
  • プログラマブル・ソリューション・グループ

いろいろセグメントがありますが、基本的にはパソコン向け、データセンター向けのCPU、メモリが主力となります。

2021年1Q2020年4Q2020年3Q2020年2Q2020年1Q
クライアントコンピューティンググループ
 売上高10,60510,9399,8479,4969,775
 前年比8.5%9.3%1.4%7.4%13.8%
 営業利益4,1204,5083,5542,8424,225
 前年比-2.5%10.3%-17.4%-23.9%37.5%
データセンターグループ
 売上高5,5646,0885,9057,1176,993
 前年比-20.4%-15.6%-7.5%42.8%42.7%
 営業利益1,2732,0771,9033,0993,492
 前年比-63.5%-40.2%-38.9%72.2%89.7%
IOTグループ
 (IOT)
 売上高914777677670883
 前年比3.5%-15.5%-32.6%-32.0%-3.0%
 営業利益2121236170243
 前年比-12.8%-49.4%-80.3%-76.2%-3.2%
IOTグループ
 (モービルアイ)
 売上高377333234146254
 前年比48.4%38.8%2.2%-27.4%21.5%
 営業利益14711047-488
 前年比67.0%93.0%-29.9%-107.5%29.4%
不揮発性メモリグループ
 売上高1,1071,2081,1531,6591,338
 前年比-17.3%-0.7%-10.6%76.5%46.2%
 営業利益1717629322-66
 前年比-359.1%-179.2%-105.8%-213.4%-77.8%
プログラマブル・ソリューション・グループ
 売上高486422411501519
 前年比-6.4%-16.4%-18.9%2.5%6.8%
 営業利益8843408097
 前年比-9.3%-49.4%-56.5%53.8%9.0%
その他
 売上高62021110613966
 前日比839.4%102.9%58.2%113.8%24.5%
 営業利益-2,317-1,053-575-712-1,041
 前年比122.6%0.2%-39.0%-31.2%22.5%

AMDと比較すると、マイナス成長しているセグメントも目立ち今後も少し不安な面はありますね。

しかし売上高の高さからは、まだまだ大きなシェアと持っていることが分かります。

投資するならどっち?

個人的な観点から言うと、僕は成長株が好きなので、今投資するという意味ではAMDが良いのかなと思います。

しかし、AMDの株価は今後の成長も織り込んでいるように思うので陰りが見えると一気に売られる可能性もあります。

インテルは配当もしっかりだしており、まだまだ売上も大きな企業なので、今後復活する可能性も込め、配当を貰いつつ待つのもありっちゃありかもしれません。

因幡物置

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